会長挨拶  戻る

一般の皆様へ

 リモートセンシングとは離れた場所から、主に人工衛星から、電磁波を利用して対象物を観測する技術です。この技術は1970年代に広がりました。リモートセンシングは、地球環境、地域環境の解明など科学のために用いられると同時に、漁業、気象、農業、林業、防災、資源探査、地図作成などの実用にも用いられます。最近ではGoogle Earthなど一般の人も簡単に人工衛星からのリモートセンシング画像を見ることができるようになりました。

 日本リモートセンシング学会は1981年に設立され、1992年に社団法人となりました。会員数は約1200人です。リモートセンシングの学術発展を目的として、年2回の学術講演会開催、年5回の学会誌発行、7つの研究会による研究推進を行っています。国際的には、韓国リモートセンシング学会、中華民国航空測量及遥感探測学会(台湾写真測量リモートセンシング学会)と協定を結んで学術交流をしています。

 日本リモートセンシング学会は日本におけるリモートセンシングを発展させるため会員一同学術活動を続けております。

会員の皆様へ

 2011年に学会設立30周年を迎えます。これを節目として日本のリモートセンシングをさらに発展させるため、学会では次のような活動を行っています。

  • 内閣官房宇宙開発戦略本部にリモートセンシングの実利用推進を提言する。また、学会としても独自に実利用を推進するための活動を行う。
  • 特定テーマに関する研究会の自主的な研究推進とその成果の公開によりリモートセンシングの学術を発展させる。
  • 韓国、台湾の学会と協力することによりアジア近隣での学術情報交換を活発にする。
  • 定常的、基本的な学会活動として学術講演会と学会誌を充実させる。

 理事会、各種委員会、事務局の構成員は、上記の活動を含め、会員の皆様のご意見・ご要望を踏まえてリモートセンシングを発展させるべく様々な学会活動を行っております。各構成員の皆様には日頃の学会への貢献に対して感謝いたします。

 会員の皆様による学術講演会あるいは学会誌における発表は学会活動の基盤であり中心です。会員の皆様の研究発表を通じて、リモートセンシングは発展していきます。今後とも奮ってリモートセンシングの研究成果・利用実例の成果を発表していただきたくお願い申し上げます。

会長 建石隆太郎
2009年4月21日

会長就任の挨拶